Intelの組み込みボードプランナーの使い方
目次
- はじめに
- Intelの組み込みボードプランナーとは
- ツールの起動方法
- プラットフォームの選択
- ボードの形式の選択
- 周辺機器の選択
- ソリューションの表示
- 電力の管理
- 熱解析の設定
- 回路図の確認
- レポートのダウンロード
- デザインアシスタントの利用
はじめに
本記事では、Intelの組み込みボードプランナーについて詳しく説明します。組み込みデザインを始める際に、このインタラクティブなツールを利用することで、選択したプロセッサのプラットフォーム能力を把握し、所望のコンポーネントがボードに収まるかどうかの初歩的な見積もりが得られます。
Intelの組み込みボードプランナーとは
Intelの組み込みボードプランナーは、組み込み開発者向けのツールであり、選択したプロセッサのプラットフォーム能力を視覚的に確認することができます。このツールは、該当するプロセッサファミリとボードの形式、および必要な周辺機器を選択することで、ユーザーが自身の組み込みシステムの要件を評価するのに役立ちます。
ツールの起動方法
Intelのメインページにアクセスし、以下の手順で組み込みボードプランナーを起動します。
- メニューを選択します。
- "オーディエンス"を選択します。
- "組み込み開発者向け"を選択します。
- "設計リソース"を選択します。
- "組み込みボードプランナー"を選択します。
これにより、組み込みボードプランナーのランディングページに移動します。
プラットフォームの選択
組み込みボードプランナーを起動すると、画面左側にプラットフォームの一覧が表示されます。Intelのサポートするプロダクトファミリ（例えば、E3800プロダクトファミリ、C2000プロダクトファミリ、N2000 D2000プロダクトファミリ等）から選択します。ユーザーは任意のプロセッサを選択することができます。
ボードの形式の選択
次に、ボードタブからボードの形式を選択します。ユーザーは3つの形式（評価ボード、標準ボード、カスタムボード）から選択できます。各形式には異なる特長があります。例えば、評価ボードや標準ボードを選択する場合、事前に定義されたコンポーネントを使用することができます。カスタムボードを選択する場合は、ユーザー独自の設計に基づいてボードを作成できます。
周辺機器の選択
周辺機器タブでは、グラフィカルにプロセッサの能力を確認することができます。デジタルディスプレイ、HDMI、VGA、DDR3、USB2、SATA、SPI Flash、高解像度オーディオ、PCI Expressなどの周辺機器を選択することができます。選択はリアルタイムに反映され、下部にはコネクタやボタン、バッテリー、診断ポートなどがリスト形式で表示されます。また、ユーザー定義パートをボードに追加することも可能です。
ソリューションの表示
ソリューションタブでは、選択した評価ボードに必要なコンポーネントが適切な位置に配置され表示されます。ボードとコンポーネントはスケールに基づいて表示されるため、ユーザーはボード上に回路を配置できるかどうかを確認することができます。調整可能なブロックもあるため、必要に応じてサイズを変更することも可能です。
電力の管理
電力タブでは、追加のヒートシンクの設置など、電力の管理を行うことができます。電力の使用状況は円グラフで表示され、ボード上で発生する熱源の位置や設定も表示されます。これらはユーザーによってカスタマイズすることができます。
熱解析の設定
熱解析タブでは、環境設定（気温、風速、風流、風向き）を設定し、熱解析をシミュレーションできます。ファイルのアップロードが完了するまでの間、組み込みシステムソリューションに関する短いビデオを視聴することもできます。プレリミナリな熱解析結果が表示されると、最高温度やその他の温度履歴を確認することができます。
回路図の確認
回路図タブでは、階層形式で回路図の一覧が表示されます。詳細な表示のために、回路図を新しいウィンドウで開くことも可能です。さらに、回路図データをAltium形式でダウンロードすることもできます。USBのサブカテゴリ（例えば、選択した周辺機器に基づいて回路図が自動的に調整される）を選択することも可能です。
レポートのダウンロード
最後に、レポートタブからコンセプトに基づいたPCB設計のサマリーレポートをダウンロードすることができます。また、Intel Intelligent Systems Alliance Solutions Directoryからデザインコンテンツへのアクセスや利用可能なボードソリューションの表示も可能です。
デザインアシスタントの利用
すべての作業内容は、デザインリソースページから確認できます。Intelのデザインアシスタント機能を利用すると、プロジェクトをIntelのエキスパートと意見交換することができます。右上のデザインアシスタント機能を使用して、地域のエージェントに連絡することができます。
以上で、Intelの組み込みボードプランナーに関する説明は終わりです。ご視聴ありがとうございました。
FAQ
Q: 組み込みボードプランナーは無料ですか？
A: はい、組み込みボードプランナーは無料で利用することができます。
Q: 組み込みボードプランナーで作成したデザインを保存するにはどうすればいいですか？
A: デザインを保存するには、Intelのウェブサイトでの登録が必要です。登録後は、作成したデザインを保存したり、同僚と共有したりすることができます。
Q: 組み込みシステムの設計に関するサポートはありますか？
A: はい、Intelのデザインアシスタント機能を使用することで、組み込みシステムの設計に関するサポートを受けることができます。デザインアシスタント機能を使用して、地域のエージェントとコミュニケーションを取ることができます。
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